Love Game



「瑞希…どうした?」

「……」

「泣いてんのか?無理して」

上半身を起こそうとする漣を抑え

「違う!違うの」

いつの間にか涙が漣を濡らしていた。

「瑞希」

「嬉しいの。こうしてまた漣といられることが、漣と愛し合えることが。おかしいね、なんだか涙が」

「瑞希」

抱きしめられ… 漣が私の顔に口づけの雨を降らす。

そして噛みつくように唇を奪うとそのまま押し倒された。

「漣」

「黙って」

今度は漣の舌が私の体を這い…乳房を捉えた。

さっき私がしたように…

「あっ…ゥ~ン」

甘い吐息が零れる。

漣の指はいつの間にか…

「あっ!」

「瑞希…凄いよ」

「ば、ばか!」

言われなくても自分で分かっている。

漣に口づけをされただけで、漣の裸を見ただけで、漣に触れただけで私の体は漣を求めて欲して熱く燃えていた。

「ぁ~」

漣の指が執拗に…

「れ、漣」

瞳を覗き込み

「ぞくぞくするほど色っぽい」

耳を舐め

「我慢出来ない」

「……」

漣に触れれば…

「瑞希」

「頂戴…早く」

チュッ!

唇に軽く口づけを落として

「ごめん。優しく出来ない」

「優しくなんかしなくていい」

今の私は漣と繋がりたくて 一つになりたくて…

「瑞希」

「れ…漣!」

漣が一気に私の中へ…

――



私の中に漣がいる。

一つ行方不明だったジグソーパズルのピースがはまったような充足感、満足感、安心感に満たされて…

「れ、漣…」

また涙が溢れてきた。

「瑞希、そんな顔すんな」

涙を舌で拭い口づけを。

漣の舌が私の口内を激しく攻める。

そして自然と…

「漣…漣…」

ただ名前を呼び続けることしか出来ず…

それはまるで嵐に呑まれたようにしがみつくことしか出来ない。

「瑞希…」

「れ、漣、もう…」

「ん。俺も」

「い、い、一緒に」

「ん」

漣の動きが激しくなり

――



2人…達した。






< 502 / 539 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop