Love Game
ガチャッ!
えっ?
音のする方に顔を向けると
「れ、れ、漣」
何故か裸の漣が。
「ん。やっぱり一緒に入ろうと思って。せっかく湯も張ったんだし」
ニヤニヤ笑いながら近づいて来る。
「……」
私が声を発する間もなく漣がバスタブ に。
「ち、ちょっと」
逃げることも出来ず、すっぽり抱きしめられていた。
「ん、いい匂い」
首筋に鼻を押し付けてクンクンと。
「お、同じボディーシャンプー」
「ん?ボディーシャンプーじゃなく瑞希自身の香り。甘い匂い」
「……」
よく朝からそんな恥ずかしい台詞が言えるわね。
「ククク…恥ずかしがりや。昨夜はあんなに積極的だったくせに」
「なっ!」
なんてことを言うんですか。
「ベッドでは恥ずかしくないの?」
「れ、漣」
「ククク…本当に可愛い」
耳に唇を這わせて
「食べちゃいたいくらいだ」
「……」
唇は…
舌は…
耳から首筋を辿り
片手はガッチリと腰をホールドして
もう片手は胸をまさぐってる。
「…ぅん~」
「ぞくぞくするほど色っぽい」
「ば、ばか…ゥン」
吐息が零れる。
チクッ!
あ、また
「綺麗についた」
「ばか~い、いくつ…」
「俺のもんだって証し。他の誰でもない瑞希は俺のもんだって」
顔を漣の方に向けると、冗談めかした言葉とは裏腹に目は怖いくらいに真剣な色を帯びていた。