Love Game
「瑞季!」
バスルームから出て来た漣は…少しお怒りのようで。
チュッ!
漣がそれ以上言い出さない間に唇を。
そして…私から深く口づける。
――
―
2人ともまだバスローブのまま。
そっと抱き寄せられ
「この小悪魔!」
「小悪魔なんて…」
「いや瑞季は充分小悪魔だ。どんだけ俺を翻弄すれば…」
額にチュッとキスを落として
「瑞希」
「れ、漣!な、何を」
バスローブの会わせ目から手を…
「瑞季が誘惑するからだろ」
誰も誘惑なんかしてませんから。
「ち、ちょっと!止めて」
漣の手を押さえ
「ほんとに止めてもいい?」
首筋にキスを繰り返す。
「れ、漣!」
「また瑞季が欲しい。いや、朝も昼も夜も一日中瑞季が」
顔を上げた漣の瞳が欲望にけぶる。
その欲望が私にも飛び火する前に止めなければ。
「漣、も、もう無理だから」
「ん?」
『何が?』って顔。
「こ、これ以上痕をつけられたら外に出れなくなる」
「ククク…俺は瑞季と一日中部屋に閉じ込められてもいいけど」
「漣~」
顔が赤くなる。
思わず漣の胸に顔を埋める。
「ククク…本当に可愛い」
髪にチュッと口づけられ
「朝飯にしよう。腹減った」
時計は9時近くになっていた。