Love Game
「瑞希さん、明日早いんですか?」
「明日?明日は…っと昼から」
「私も昼からだから瑞希さん泊まっていって下さいよ」
「えっ?」
「ねっ、たまにはガールズトークしましょう」
「ハハハ…ガールズトークか。そうね、泊めてもらおうかな」
「やった。じゃあ先にお風呂入ってから飲みましょう」
「うん」
久しぶりにパジャマパーティーか。
それも楽しいかも。
「よかった。じゃあ瑞希さん先に入って」
「いいの」
「もちろん。瑞希さんお客様だから」
「ありがとう」
先に入らせてもらって
――
―
借りたスエットを着て
「お先」
「あ、もっとゆっくり入ってくれたらよかったのに」
リビングにおつまみの用意がされていた。
「飲み物は冷蔵庫にあるし勝手に飲んで下さい。私も入って来ます」
「ゆっくり入ってよ。疲れてるんだから」
「は~い」
お風呂場へ消えて行った。
絵梨香ちゃんってホントに気のつく子だわ。
あっ、今の内に携帯をチェックしとこ。
何通かの仕事のメールと…漣!
『抱きたい』
な、何、これ?
これだけ?
ふぅ~
NYからの初めてのメールがこれ?
NYがどうとか、仕事がどうとか一切なし。
フッ
それだけの関係ってことなんだよね。
体だけの…
分かってるけど…
何か落ち込む。
『抱きたい』ってNYならマスコミの目がまだましだから遊べるでしょうに。
女に困ってるわけもないだろうし。
これは私に対するリップサービス
セフレに対する…
何だか…
惨め