Love Game


漣と二人フロントに行って今までの部屋をチェックアウトして戻ろうとすると

「幸せなクリスマスをお過ごし下さい」

なんて言われちゃった。

漣は平気な顔で

「メルシー」

なんて言ってるけど私はなんだか恥ずかしい。

エレベーターに戻る道すがら耳元に

「瑞希、真っ赤」

言われなくても分かってます。

横目で睨んだらクスクス笑ってるし。

本当に人をからかうのが好きなんだから。

部屋に戻って

「これからどうする?」

「うん。あっ」

「ん?」

今晩は折原さんの家にお呼ばれしてたんだ。

私以外にもお客様が来るようだし…

もし日本の人だったら…

漣のことを当然知ってるよね。

それに…

「瑞希?」

「あ、うん。折原さんに今晩誘われてたんだけど断るね」

「……」

「せっかくのクリスマスなんだし漣と2人で過ごしたい」

「いいのか、それで?俺の為なら」

チュッ!

漣の唇にキスをして

「漣の為じゃない。私の為…私が漣と2人きりでいたいの」

「瑞希」

「いいでしょ?ち、ちょっと漣」

膝の上に座らされ

「当たり前だ。俺も瑞希と2人だけで過ごしたい」

「うん」

漣の唇が触れる瞬間…



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