Love Game



「瑞希」

「大丈夫。大丈夫だから」

やはり涙が。

「無理しなくていいから。な」

「漣…じ、じゃあ肩貸して」

「どうぞ」

漣の肩に顔を押し付け…

漣が泣いてる私の背中をずっと擦って…

「わ、私、みんなに心配かけたんだね」

改めて思う。

なんて独り善がりな勝手なことをしたんだろう。

「みんな分かってるよ瑞希の気持ちは」

「……」

「これからはもう心配かけないように。何もかも自分1人で背負おうなんてするなよ。瑞希には由布子先生も絵梨香も真帆さんも桐原さんも…もちろん俺もいるんだから」

「うん」

「1人で抱えきれない荷物でも2人なら抱えることが出来るんだから」

「うん」

「なんでも隠し事をしないで話して」

「うん」

「瑞希」

「うん、うん」

また涙が溢れた。



< 515 / 539 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop