Love Game
「これから」
「うん?」
「色んな話しをしような」
「漣」
「仕事の話しや趣味の話しや友達や家族の…どんな些細な話しでもいいから。俺、もっともっと瑞希を知りたい」
「……」
「真帆さんや桐原さんが知っている瑞希を、瑞希の家族が知っている瑞希を知りたい。瑞希の全てが知りたい」
「漣」
「もちろん俺の全ても瑞希に知ってほしい。いいよな」
「うん。あ、でも」
「ん?」
漣の気持ちが嬉しい。
一途な思いをぶつけてくれることも。
でも、やっぱり面と向かって言われると恥ずかしくて
「昔の彼女の話しはしなくていいからね」
こんなことを言ってしまう私はやはり素直じゃなくて。
「俺、そこまでデリカシーのない奴じゃねえし」
フフッ 膨れてる。
「それに」
「うん?」
いつの間にかディナーは食べ終わって残りのシャンパンを飲んでいる。