Love Game
ディナーを終えて、食器が全て片付けられ後には新しく持ってきてもらった赤ワイン とチーズとチョコレート。
ワインを啜りながらチョコレートをかじる。
漣もチーズを食べながらワインを飲んでいる。
「あ、雪」
テレビをつけたら雪模様のパリが映されていた。
窓を開けて
「ホワイトクリスマスになったね」
「だな」
「東京じゃ最近ホワイトクリスマスなんてないもんね」
「ん」
「考えたら私…ホワイトクリスマスって初めてかも知れない。漣は?」
「去年は仕事で北海道だったからホワイトクリスマスだったな」
「そっか」
「だけど」
「うん?」
「好きな人と…恋人とホワイトクリスマスを初めてだ」
背後から手が伸び窓を閉めて、その手が…
「えっ?」
「ハッピーホワイトクリスマス」
私の首にネックレスが巻かれた。
その首筋にキスを零す。
「漣、これ」
窓ガラスに映っている私の首にダイヤが3つ輝いている。
そして手のひらには同じダイヤのピアス。
「クリスマスプレゼント」
「……」
「ん?気に入らなかった?」
「ま、まさか!あまりに綺麗だから」
「窓ガラスに映ってるからそう見えるだけかも」
「ば、馬鹿!」
窓から離れて寝室のドレッサーの鏡に映して。
3つ連なったダイヤがキラキラと輝いている。
「漣、ありがとう」
寝室に入って来た漣を鏡越しに捉えて
「瑞希に似合うと思って」
鏡の中で視線が絡む。
そっと肩に手を置いて
「瑞希」
漣の声が艶っぽく耳を擽る。
首に顔を埋めようとする漣に
「な、なんだよ」
立ち上がり
「ちょっと待って」
甘いムードを壊した私に漣が少しご機嫌ななめ。