Love Game
「瑞希、準備出来た?…わっ!真帆綺麗」
「ありがとう、琴」
「こんなに綺麗なんだからまたまた桐原さん惚れ直しちゃうよ。 ね、瑞希」
「うん。琴の言うとおり」
「フフフ…本当に2人ともありがとう。持つべきものは親友ね」
「「フフフ…」」
「さ、式が始まるわよ」
私は一足先に式場に入り漣の隣へ。
今日の漣は礼服に黒渕眼鏡を掛けている。
ばっと見には芸能人の『漣』とは分からないようにしてるつもりなんだけど…
やっぱりオーラは出てるから誰かは分からなくても芸能人だってバレちゃってる。
私が見ていたからか小声で
「どうかした?」
「あ、ううん。やっぱり決まってるなと思って」
「フッ なんだよ、それ」
「褒めてるのよ」
「瑞希も」
「えっ?」
「綺麗だよ。そのワンピース似合ってる」
今日の私の装いはラベンダー色のワンピースと同じ色のシルクのストール。
アクセサリーは漣からもらったダイヤのネックレスとピアス。
「ありがとう」