Love Game
あのクリスマスから早4ヶ月。
帰国して由布子先生と漣の事務所の社長さんにお詫びに行き。
2人とも漣とのことはお咎めはなかったけど仕事に穴を開けたことだけは怒られた。
特に社長さんは『仕事をちゃんとやらないと別れさすからな』って私達2人に釘を刺した。
でも、その顔は何処か面白そうに笑っていて。
そして絵梨香ちゃんと矢野さんにも怒られ、もちろん敬吾君と真帆にも。
確かに申し訳なさでいっぱいだったけど…嬉しかった。
こんなに私の、漣のことを心配してくれてる応援してくれてる人達がいることに。
それだけで、1人じゃない、漣と2人きりでもないと言う安心感に包まれた。
何があろうと言われようと書かれようと大丈夫だと思える力が湧いてきた。
仕事に戻った時にはマスコミに聞かれたり張り込まれたりしたけど一切コメントをせず。
それは漣も同じ。
漣との仕事の時はマスコミだけじゃなく現場の人達も興味津々だったようだけど、私達はいつもどおり、タレント とヘアメイクとしての立場を崩さず今までどおりのスタンスで淡々と仕事をしていた。
そのうち、付きまとっていたマスコミも段々と数も減り今では話題にもならない。
漣の言ったとおりだわ。
変にコソコソせず、普通にしている方がマスコミも世間も興味がなくなるらしい。
さすが流れが早い芸能界と改めて思ったり。