Love Game
翌朝
はぁ~
よく寝た。
今日はまた雑誌の撮影が入ってる。
9時からだったからっと。
早く用意しなくっちゃ。
朝食を済ませ身支度を整えて。
あ、携帯、携帯と。
あれ?
電源切れてる。
私…いつ切ったのかしら?
電源を入れて
さ、仕事に行きますか。
スタジオに入り順調に仕事をこなしてお昼過ぎに終り
「お疲れ様です」
「お疲れ」
後片付けを済ませ
今日はこれで終りだったっけ。
一応オフィスに連絡を入れて
私はフリーではない。
私の師事してるこの業界では有名な神部由布子先生のオフィスに所属して、そこから仕事を回して貰ってる。
由布子先生は40すぎなんだけど凄く綺麗で、気さくで、でも仕事には当たり前だけど厳しくて、私は大尊敬してる。
『早く独り立ちしなさいよ』って言うのが最近の先生の口癖だけど、私はまだ離れない。
だって先生が大好きなんだもん。
電話を入れて明後日に入ってた撮影が前倒しで明日にと。
『あ、瑞希ちゃん、ちょっと待って。由布子先生に替わるわ』
「えっ、先生いるの?」
『えぇ。今戻って来られたから』
『瑞希』
「先生」
『明後日の仕事が明日になったんでしょ』
「はい」
『だったら明後日、手伝ってくれる?』
「えっ?は、はい」
わぁ~久しぶりに先生と仕事が出来る。
『CMだから』
「はい」
『時間とかはまた連絡するわね。終わったらご飯行こう』
「はい。楽しみにしています」
電話を切り