Love Game
その頃の私は長年付き合っていた男と別れたとこだった。
長すぎた春と言うのか安心しすぎてたと言うのか仕事に追いまくられている間に可愛らしい女性がいつの間にか彼の横に。
『お前は強いから一人で生きていけるだろ。俺、もう疲れた。アイツは俺を必要としてる。アイツといると安らげるんだ。すまん』
何が強いよ。
私だって貴方を必要としてたわよ。
貴方がさっさとプロポーズしてくれてたら結婚してたわよ。
だけどそんなことも言えず
『さよなら』 って物分かりのいい女を演じてあげたわよ。
それが私のせめてものプライドだから。
それから3日3晩泣き明かし何とか…
その間、仕事もオフだったから電話も取らず外出もしなかった。
連絡が取れないと心配して親友の真帆が訪ねて来て一部始終白状させられて一言
『馬鹿!一発殴ってやったらよかったのに』 って。
確かに、それもありだったかも。
その失恋明けの仕事がこの写真集だった。