Love Game
お店はお洒落な欧風ダイニング
個室に案内されて
それぞれビールやワインで
「乾杯 お疲れ」
賑やかに始まった。
絵梨香ちゃんと漣は隣同士に座って仲良く話してる。
2人が話しているのを見て気づいたことがある。
漣は絵梨香ちゃんにはタメ口なんだ。
私と話してる時とは違う。
ふ~ん
普通に話すんだ。
私には一応年上だから優しいってか丁寧語。
私の前では『漣』を演じてるのか。
「緒方さん、食べてますか?」
「あ、はい。美味しいですね」
話して来たのは漣のマネージャーの矢野さん。
優しいいい人なのよね。
気配りも出来るし…
マネージャーさんってこうあるべきみたいな。
矢野さんが先日まで行っていたNYの話を私と由布子先生に面白おかしく話してくれる。
「何、何?」
絵梨香ちゃんが入ってきて
「何か楽しそう。何話してるんですか?」
私の横に座りニコニコしてる。
「矢野さんにNYの話を聞いてたの」
「あ~この間行ってましたよね」
4人でまた盛り上がって…
でも時々鋭い視線を感じる。
いったい何様のつもりなのよ。
――
―
暫くして私は手洗いに立った。
軽くメイクを直して部屋に戻ろうとした時