Love Game
「瑞希さん、大丈夫?」
「えっ?うん」
この人もあの人と一緒
女は玩具だと思ってる。
「…きさん」
男ってみんなこんなのなの?
「…きさん」
完全に男性不信に陥りそうだわ。
「キャッ!」
急に腕を強く掴まれた。
「瑞希さん」
「は、はい」
「聞いてる?」
「えっ?」
何か話してた?
「あの男…誰?」
「……」
「誰?」
「あ、漣君、瑞希さん見つかった?」
絵梨香ちゃんのマネージャーの杉田さん。
「すみません。漣君に捕獲されました」
「ハハハ…相変わらず方向音痴なんだから」
「ハハハ…これは直りませんね~」
杉田さんの側に行き一緒に部屋に戻り
それからは漣に近寄らず由布子先生の側にへばりついていた。
そろそろお開きという時に
「瑞希さん、これからどうするの?」
「どうするのって帰るけど」
「これからもう一軒行こうって言ってるの。行かない?」
「えっ?」
「お願い!付き合って。杉田さんが用事があるから付き合えないから…瑞希さんが一緒ならいいって。だから、ね」
拝み倒さんばかりの勢い。
「わ、分かった」
「ありがとう」
たぶん漣と一緒にいたいから
2人きりでは無理だから。
ふぅ~
なんか損な役回り。