Love Game


みんなと別れて絵梨香ちゃんと私、漣とマネージャーの矢野さんの4人でお店を変えて

此処でもやはり個室

それぞれ好きな物を注文して

「乾杯」

絵梨香ちゃんと矢野さんが話題を提供して話してるんだけど、私は適当に相槌を打って、漣は何故か仏頂面。

そりゃそうでしょう。

恋人の絵梨香ちゃんとわずかとはいえセフレ(?)だった私が一緒にいるんだもん。

普通の神経ならいられないわよね。

「絵梨香ちゃんと緒方さんって仲いいんだね」

「私がデビューした時の初めての仕事で一緒になったの。年も近かったし私がなついたの」

「そんなに年近くはないですよ。絵梨香ちゃん確か21でしょう? 私より6つも下じゃない」

「だからお姉さんみたいなの」

絵梨香ちゃん、お酒が回ったのかしら。

「緒方さんはどうしてこの世界に?」

「私ですか?家が美容院なんで」

「じゃあ生まれた時から決まってたんだ」

「う~ん。初めは他の道があるかなとか思ってたんですけど…やっぱり好きなんですね。だから学校に行き由布子先生に出会って今に至ります」

「へぇ~緒方さん綺麗だから裏方よりモデルでも出来そうだな」

「矢野さんもそう思う?私も言ってるんだけど」

「私ですか?無理無理。そんなキャラじゃないし。ヘアメイクの方があってるんですよ」

一時間程色んな話をしたり飲んだり…

だけど漣は頷くくらいで静かに飲んでる。

「じゃあ帰りましょうか?」

「そうだな。車頼んで来る。2台でいいかな」

「そうね」


< 73 / 539 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop