Love Game
みんなと別れて絵梨香ちゃんと私、漣とマネージャーの矢野さんの4人でお店を変えて
此処でもやはり個室
それぞれ好きな物を注文して
「乾杯」
絵梨香ちゃんと矢野さんが話題を提供して話してるんだけど、私は適当に相槌を打って、漣は何故か仏頂面。
そりゃそうでしょう。
恋人の絵梨香ちゃんとわずかとはいえセフレ(?)だった私が一緒にいるんだもん。
普通の神経ならいられないわよね。
「絵梨香ちゃんと緒方さんって仲いいんだね」
「私がデビューした時の初めての仕事で一緒になったの。年も近かったし私がなついたの」
「そんなに年近くはないですよ。絵梨香ちゃん確か21でしょう? 私より6つも下じゃない」
「だからお姉さんみたいなの」
絵梨香ちゃん、お酒が回ったのかしら。
「緒方さんはどうしてこの世界に?」
「私ですか?家が美容院なんで」
「じゃあ生まれた時から決まってたんだ」
「う~ん。初めは他の道があるかなとか思ってたんですけど…やっぱり好きなんですね。だから学校に行き由布子先生に出会って今に至ります」
「へぇ~緒方さん綺麗だから裏方よりモデルでも出来そうだな」
「矢野さんもそう思う?私も言ってるんだけど」
「私ですか?無理無理。そんなキャラじゃないし。ヘアメイクの方があってるんですよ」
一時間程色んな話をしたり飲んだり…
だけど漣は頷くくらいで静かに飲んでる。
「じゃあ帰りましょうか?」
「そうだな。車頼んで来る。2台でいいかな」
「そうね」