Love Game
「勝手なことばかり瑞希さん言って俺の話を聞こうともしない」
「貴方の話し?貴方は話さないじゃない。ただ『抱きたい』だけ 」
「あぁ、抱きたいよ。瑞希さんを見てると抱きたい、欲しいって思う。それ がいけないこと?」
「……」
「それに瑞希さん、俺に恋人がいるって言うけどいないから。他に恋人がいるのに瑞希さんを抱きたいなんて言わないから」
「…嘘」
「嘘じゃない。瑞希さん俺のことをどう思ってんの?年中発情してる馬鹿男だと」
「……」
「瑞希さんの方こそ俺を馬鹿にしてる」
「……」
「俺に恋人がいると勝手に決めつけて俺が瑞希さんを玩具にしてるって思い込んでる」
「え、絵梨香ちゃん」
「ん?絵梨香?何で此処で絵梨香」
「き、今日、広告代理店の人が漣君と絵梨香ちゃんは…恋人同士だって」
「それを信じたの?」
ソファーに連れて行かれ座らされた。
でも…
まだ抱きしめられたまま。
「絵梨香ちゃんが」
「ん?」
「漣君がNYに行ってた時『彼が仕事で海外に行ってる』って」
「相手は俺だと言ったわけじゃないんだろ?」
「……」
「単なる噂だから」
「わ、私には関係ない」
「そうだよな。その噂を聞いたのは今日だもんな。瑞希さんが『 終り』って言ったのは俺がすぐ瑞希さんを抱こうとするから」
そう言ってる間も髪を撫でてる。