Love Game
「その感じじゃ夕べのこと憶えてないよね」
「……」
夕べ…
打ち上げの後、二次会に行って…
また飲んだような気が。
でも…その後の記憶が…ない。
全く思い出さない。
で、でも此処にこの人と裸でいるということは…
「えっぇぇ~も、もしかして」
「そう、一緒に寝た」
「な、何で?」
「瑞希さん、すっかり酔い潰れて…道順で俺が送ることになったんだけどタクシーに乗るなり寝ちゃったから。家が分からないから俺の家に連れて来た」
「……」
此処…この人の家なの?
「ベッドに寝かせて…俺もだいぶ酔ってたから横で寝た」
そ、それなら何で裸なの?
そんな私の疑問に気づいたのか
「暫くはただ寝てただけなんだけどね」
「……」
「夜中に瑞希さん…泣いてた」
「えっ?」
泣いてた?
私が?
「そして俺に抱き着いて来た」
「……」
「俺も男だからね。瑞希さんみたいな魅力的な女性に抱き着かれてじっとしてるなんて出来ないし」
「……」
思わず睨んでしまう。
「フッ ちゃんと聞いたよ」
「えっ?」
「抱いていいかって」
「……」
「そしたら瑞希さん『うん』って頷いて俺にキスしてきた…先に手を出したのは瑞希さんだよ」
ニヤリッと笑って首筋に顔を埋めてる。