Love Game
「瑞希さんが怒るのも無理ないよな。 話しすらしないで抱こうとするんだから。変態と思われても仕方ない」
「……」
「でも瑞希さん見ると我慢が出来ない」
ビクッ!
慌てて離れようとすると
「大丈夫だから。ちゃんと話しするから」
「……」
「付き合ってって言った時、瑞希さん 『セフレ』って…絶対好きにならないって断言するし…それなら仕方ないじゃない。瑞希さんの言う通り『セフ レ』でも…3ヶ月の間に俺を見てくれるよう にしていけばって。ハハハ…自滅したけどね。瑞希さん前にしたら話すより手が出る」
「……」
「瑞希さん、俺が嫌い?」
「……」
「顔も見たくないほど嫌い?」
「わ、分からない」
「ん?」
「ほ、本当に嫌いなら抱かれない」
「じゃあ」
また抱きしめようとするのを手で押さえて
「だけど…好きかって聞かれたら分からない。好意は持ってる、 いや持ってたと思う」
「過去形?」
「写真集の仕事をしてる時はいい仕事仲間だと好意は持ってた。でも…」
「ん?」
「あの夜から…漣君、強引に抱くだけだし…私の体以外に興味ないんだと…そんな男に好意は持てない」
「瑞希さん」
「でも…嫌いにもなれない」
「……」
「私、今はたぶん男性を好きにはなれない」
「…あの男のせい?」
「えっ?」
漣の顔が。