Love Game



私が先に手を出したって…

まさか?

い、いやそれより

「ちょっと止めて」

「嫌」

わざとらしく首に吸い付く。

「痕がつくから」

「つけてんの」

な、何を?

力一杯押し戻し…睨み付ける。

「も、もしかしら…私から…手を出した…かも知れない」

「もしかしなくても瑞希さんが手を出した」

意地悪く笑ってるし。

「…だけど、酔ってたから…事故みたいなもんだから…忘れよう。ね」

「……」

「漣君…ゥゥン」

再び唇を奪われた。

彼の胸を叩いて抵抗するんだけど…

その手を捉えられ…

力ずくで唇を抉じ開けられ…

舌が侵入してきた。

何とか唇を閉じようとするんだけど彼の舌は…

口内を犯していく。

――



はぁはぁはぁ

唇が離れ

掴まれてた手を離されたその時

私は手を振り上げ…

もう少しで彼の頬に当たる瞬間掴まれた。

「ビンタはちょっとね。顔に痕が着くつ困るでしょ」

「離して」

「殴らない?」

「殴らないから」

「ん」

手を離され

「……」

「……」

睨みあってる。

< 9 / 539 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop