Love Game
私が先に手を出したって…
まさか?
い、いやそれより
「ちょっと止めて」
「嫌」
わざとらしく首に吸い付く。
「痕がつくから」
「つけてんの」
な、何を?
力一杯押し戻し…睨み付ける。
「も、もしかしら…私から…手を出した…かも知れない」
「もしかしなくても瑞希さんが手を出した」
意地悪く笑ってるし。
「…だけど、酔ってたから…事故みたいなもんだから…忘れよう。ね」
「……」
「漣君…ゥゥン」
再び唇を奪われた。
彼の胸を叩いて抵抗するんだけど…
その手を捉えられ…
力ずくで唇を抉じ開けられ…
舌が侵入してきた。
何とか唇を閉じようとするんだけど彼の舌は…
口内を犯していく。
――
―
はぁはぁはぁ
唇が離れ
掴まれてた手を離されたその時
私は手を振り上げ…
もう少しで彼の頬に当たる瞬間掴まれた。
「ビンタはちょっとね。顔に痕が着くつ困るでしょ」
「離して」
「殴らない?」
「殴らないから」
「ん」
手を離され
「……」
「……」
睨みあってる。