Love Game


抱きしめて

「大丈夫?」

漣の胸に凭れ

「ば、馬鹿!嫌い」

「瑞希さん『嫌い』って言っても説得力ないし」

「馬鹿」

「ボキャブラリーが少ないね」

「わ、悪かったわね…キャッ!」

抱き上げられ

「漣、降ろして」

「嫌」

寝室へ運ばれベッドに

起き上がろうとすると覆い被さってきて、私の手を漣の…

「こんなになってんだからね」

手を離そうとするんだけど上から押さえて

「責任取って」

「そ、そんなの知らないわよ」

「瑞希さんのせいでこんなになったんだよ」

「ば、馬鹿」

「ホントにボキャブラリー少ないね。『馬鹿』以外言ってみなよ」

完全に遊ばれてる。

手はまだ触れたままだし。

「ん?」

「…へ、変態」

「それもさっき言った」

「サ、サディスト」

「それも言った」

「どスケベ」

「言った」

「……」

「降参?」

「発情期の野獣」

「クッ!ククク…は、発情期の野獣?ハハハ… それいいかも」

馬鹿笑いしてるし。



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