Love Game
だけど朝からよく食べるな。
「ん?」
「あ、いや、朝から食欲旺盛だなって」
目玉焼きにサラダ、トースト2枚
「そりゃね」
「うん?」
ニヤリと笑い
「あんだけ運動したら腹も減る」
「ブホッ!」
「あ~ぁ」
コーヒーを噴き出した。
慌てて拭いて
「もう、何を言うのよ、この変態」
「変態って酷いなぁ」
返事はせず食べ終った食器を洗い始め
「瑞希さん」
後ろから抱きつくのを
「離してよ。洗わなきゃならないんだから」
「機嫌直してよ」
「別に機嫌悪くないし」
「嘘?」
「ホント」
洗い終った食器を拭くんだけど
「だから離して」
まだ抱きついてるから動きにくい。
「やだ」
「じゃあ、はい」
「ん?」
布巾を渡し
「一緒に拭いて」
濡れたお皿を渡す。
「チエッ」
諦めて拭き出した。
フフフ…
イケメンモデルがお皿拭きか。
絵になるな、やっぱり。
「ん?」
私が見ていたからか目を向け
「どうかした?」
「ううん」
拭かれた食器を片付ける。
「じゃあ私 帰るね」
「え~もうちょっと一緒にいたい」
「子どもじゃないんだから」
「……」
「もう9時回ってるし」
「じゃあ次いつ逢える?」
「さぁ、連君の仕事次第じゃない」
「漣。俺の仕事次第?」
「そ、それと私の仕事次第。じゃあね」
上着を着てバッグを持って
「えっ?」
何故か抱きしめられている。
「素っ気ないね」
「そう?」
「暫く逢えないんだよ」
「…うん」
そっと唇を合わせ
「忘れないで」
「えっ?」
「俺のこと」
「うん」
私からも軽くキスして
「連絡して」
「あぁ」
部屋を出た。