私とあなたと太陽と





「あのさ…、宮沢


おれ、宮沢が好きなんだけど。」



予想外の告白だった。



「あ…、ありがとうございます。」




そして先輩におされ、私は壁によりかかり、顔の横には先輩の手が…。



世間一般で言う、壁ドンってやつ?


てか、顔近くね??


「あのさ、俺と付き合ってよ、宮沢。」



………は?



「すみません、私、彼氏いるん…。」



「です」という言葉は、何か柔らかいものでふさがれた。



長い。



「…んっ…。せん…ぱい…、ながいで…すっ…。」



「んー。聞こえねーなー。」


「んー…。や…めてくださ…い…。」


それでも先輩は続けてくる。



「だから…、ほん…とに…やめて…。」



逃げようとするけれど、菊川先輩にいつの間にか両手を掴まれて逃げられない。




誰か…


助けて…





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