私とあなたと太陽と
ーー帰り道。
「なんで伽南、僕に振られるなんて思ったの?」
「いや、ニュースで、翔の熱愛報道があったから…。」
「あれは、友達の彼女で、友達の誕生日プレゼントを一緒に買いに行かされたんだ。だからなんも熱愛なんてないよ。いわゆる誤報ってやつ。」
海にいった。
そして翔が、小さな箱をだしていった。
「これ、プレゼント。全国優勝祝いかな?」
「ねぇ、翔、開けて見ていい?」
私がきく。
「いいよ。」
彼はそうこたえた。
箱を開けたら、綺麗なシルバーのハートがついたネックレスが入っていた。
「綺麗…。」
「どう?」
「すごく綺麗…。ありがと、翔。大好き!!」
「よかった。よろこんでもらえて。つけてあげるから、背中むけて。」
翔にネックレスをつけてもらった。
私の首元にはネックレスがキラキラと輝いていた。