君に捧げる恋歌
ドアノブに差し掛かっていた手は止まり、後ろを振り向く。
「はいっ、何でしょう?」
舜は舌打ちをして
「はいっ、何でしょうじゃねーだろ。急に蹴っ飛ばされてベッドから落ちるは、逃げ出すわ。何なんだよ。」
「それは…ビックリして。」
ちょっと、やり過ぎちゃったかな?
「痛てー。頭にこぶできた。」
そう言い舜は頭をいたそうに擦る。
「本当ごめんなさい。あっ、冷蔵庫勝手に開けるねー!」
持っていた鞄をソファーに戻し、冷蔵庫から氷を取って氷袋を作り舜の頭の上に乗せた。