君に捧げる恋歌
そう聞くと、舜はニヤッっと笑い話し始める。
「昨日、どっかの誰かさんがスッゲー鼾かいて砂浜の上で寝ててー起こすのもあれだし、放おっておくのも悪い気したからおぶって家まで連れてきた。そしたら携帯なっててうるさいから出たら、お母さんだっつーから安心させるために俺が彼氏って言ってそっからなんとか言って電話切った。」
鼾かいて寝てた?彼氏?えっ?
「お母さんは何て…?」
私は頭を抱え舜に尋ねる。
「そうだったのねー、分かったわ宜しくねー。今度家においでね。」
…お母さん何考えてるのか?よく信じたね。
後で家に帰ったら厄介なことになりそうだわ。