君に捧げる恋歌
次の日、私は財布を取りに行くため舜の家に向かっている。
家に近いバス停からバスに乗り、舜の家に近いバス停で降りた。
そこから徒歩二分くらいで舜の住むマンションに着き、エレベーターで三階へ。
そして今、ベルを鳴らそうか鳴らさないかで迷ってる。
急に緊張してきて、帰ろうかとも迷う。
だが財布がないといろいろ困るので、ベルに手を伸ばす。
手が差し掛かると急にドアが開いた。
そこには寝癖で髪がボサボサの舜、しかも黒フチメガネをかけていて雰囲気が違う。
舜は私が居ることにビックリしたのか目をパチパチさせて、突っ立てる。