君に捧げる恋歌



舜の顔がどんどん近づいてくる。


それと同時に目を瞑る。


これって、キスされるんだよね?


……だがいくらたっても何も起こらず目を開く。


「…あの~?」


「倒れた時の衝撃で眼鏡がどっかいっちまった。ちょっと探してくんない?」


なんだ、眼鏡が外れたせいで周りが見えてなかったんだ。


「分かった、ならどこう。」


そう言うと舜はすぐにどき、床に手を当てて眼鏡を探してる。


眼鏡ならすぐ近くにあるのに彼には見えてない。


< 36 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop