君に捧げる恋歌
その言葉聞いたのは二度目。
「好きじゃなくても、出来る。」
昔負った傷が再び広がる感じがした。
「最低。」
そういい放しおもいっきり睨みつけようと思ったが、一気に涙が出てくる。
握っていた眼鏡を彼の手元に置き、私はその場を去る。
玄関の扉を思いっきり開け、飛び出した。
エレベーターには乗らず階段を一気に駆け下りる。
ここから近いバス停へ向かうが、あんまりバスが通らないみたいで後二時間待たないといけない。
タクシーに乗るお金もないし、私は歩くことに。