君に捧げる恋歌



そして彼も大声で笑い喋りだした。


「歌うことに夢中になってて、ふとしたら目の前に誰か座ってんし、しかも寝てるし急に起きるしビックリだわ。」

彼は更に笑い出す。



「家に帰る途中で、ここに通ったんだけど貴方の声がとても綺麗でなんだか最後まで聞きたくなったの。だからココに座って目を瞑りながら聞いてた。だから寝てたってわけじゃないんだけどね。」


そう言いうと、彼の目は瞬きを何回も繰り返し私の手を握った。


急に握られてビックリして離そうとしたけど彼の力は強くて離れない。


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