君に捧げる恋歌


「着いた。」


二人はこの前の所で仰向けになった。


「服汚れるぞ。」


「汚れたって別にいいよ。今はこうしていたい気分だから。」


「変なやつ。」


「舜だってそうしてるじゃん、変なやつー。」


舜の口調を真似して言葉を返した。


「俺は男だからいいんだよ。つか、似てない。」


「似たくないから、別にいい。」


と返したら、「可愛くね~な。」と言われ少し落ちる。


そんな私を見て舜は笑っている。

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