君に捧げる恋歌
「コレだけの為に美歌を連れてきたわけじゃないよ。まだまだこれから。」
舜は支払いを済ませ、再び私の手をさっき通った場所を戻る。
「美味しいカフェがあるんだよ。でもさ、男一人でカフェっていうのも可笑しいかなって思って。」
確かに舜がカフェに1人で居たらちょっと可笑しいかも。
「なら、行こう。私も丁度一休みしたかったし。」
うん、と頷きカフェへと向かう。
カフェに着いて私達はカプチーノとケーキを頼んだ。
「舜、ここに来たことあるの?」
「前に一度だけ、そん時飲んだカプチーノが美味しくてさ。」