㈱恋人屋 TWICE!
ファイル20・新しい家族・新海可恋
「え…?」
声のする方を向くと、その人も私の方を向いていた。
「待ってて下さい! 今行きますから!」
階段を駆け上がる音。その後に、その人が私のそばに来てくれた。
「大丈夫ですか?」
「…何で?」
「理由は後で話します。とりあえず、会議室へ急いで下さい!」
「何でそれを…?」
「いいから早く! 僕も後で行きますから!」
その人の手助けにより立ってみると、吐き気が引いていった。私はその人の言葉を信じ、会議室の方へ走った。
そして…。
「社長!」
会議室のドアを開けて中に入ると、そこには拘束された菜月くん達の姿と、銃を構えた社長の姿があった。その銃口は、私の方に向けられていた。
「早かったな。車でも使ったか?」
「…何をしているんですか…?」
「君を待っていたんだ。血祭りの主役をな。」
銃を向けたまま高らかに笑うその顔は、奇妙なまでに歪んで見えた。
「そんなことして…一体何になるんですか?」
「分からんか? 口封じだよ! 私は君のような汚物の混ざった恋人屋を浄化し、新たな会社を作る!」
「…そこでまた、金を稼ぐんですよね。恋人師の仕事に、結婚詐欺の能力を生かして。」
「話が分かるじゃないか。」
「分かりません!」
銃を向けられている恐怖なんて、一切感じなかった。
声のする方を向くと、その人も私の方を向いていた。
「待ってて下さい! 今行きますから!」
階段を駆け上がる音。その後に、その人が私のそばに来てくれた。
「大丈夫ですか?」
「…何で?」
「理由は後で話します。とりあえず、会議室へ急いで下さい!」
「何でそれを…?」
「いいから早く! 僕も後で行きますから!」
その人の手助けにより立ってみると、吐き気が引いていった。私はその人の言葉を信じ、会議室の方へ走った。
そして…。
「社長!」
会議室のドアを開けて中に入ると、そこには拘束された菜月くん達の姿と、銃を構えた社長の姿があった。その銃口は、私の方に向けられていた。
「早かったな。車でも使ったか?」
「…何をしているんですか…?」
「君を待っていたんだ。血祭りの主役をな。」
銃を向けたまま高らかに笑うその顔は、奇妙なまでに歪んで見えた。
「そんなことして…一体何になるんですか?」
「分からんか? 口封じだよ! 私は君のような汚物の混ざった恋人屋を浄化し、新たな会社を作る!」
「…そこでまた、金を稼ぐんですよね。恋人師の仕事に、結婚詐欺の能力を生かして。」
「話が分かるじゃないか。」
「分かりません!」
銃を向けられている恐怖なんて、一切感じなかった。