㈱恋人屋 TWICE!
原稿用紙には全てひらがなで書いてあったのだが、それをそのまま写すと大変読みづらいと思うので適宜漢字にしておく。
「私のお母さんは、今は主婦です。ですがその前は、恋人師という仕事をしていたそうです。恋人師という仕事は、頼んできた人と一緒に手を繋いだりご飯を食べたりする仕事だそうです。お母さんはある理由があって恋人師を辞めたそうですが、理由は教えてくれません。
でも、私は決めたことがあります。
それは、私もお母さんと同じように、恋人師になるということです。理由は、恋人師になって、色んな人達を笑顔にしたいからです。」
可恋は原稿用紙を顔の前から下げると、大きな声でこう言った。
「おかあさん、ありがとう。これで、わたしのはっぴょうをおわります。」
…子どもながらに、よく考えている。
きっと可恋は、私よりももっと素晴らしい恋人師になるだろう。私はそう信じた。
家に帰ったら、今日のことを褒めるのも含めて、盛大に誕生パーティーをやろう。そして可恋をぎゅっと抱きしめ、私からも言っておこう。
「ありがとう」と。
「私のお母さんは、今は主婦です。ですがその前は、恋人師という仕事をしていたそうです。恋人師という仕事は、頼んできた人と一緒に手を繋いだりご飯を食べたりする仕事だそうです。お母さんはある理由があって恋人師を辞めたそうですが、理由は教えてくれません。
でも、私は決めたことがあります。
それは、私もお母さんと同じように、恋人師になるということです。理由は、恋人師になって、色んな人達を笑顔にしたいからです。」
可恋は原稿用紙を顔の前から下げると、大きな声でこう言った。
「おかあさん、ありがとう。これで、わたしのはっぴょうをおわります。」
…子どもながらに、よく考えている。
きっと可恋は、私よりももっと素晴らしい恋人師になるだろう。私はそう信じた。
家に帰ったら、今日のことを褒めるのも含めて、盛大に誕生パーティーをやろう。そして可恋をぎゅっと抱きしめ、私からも言っておこう。
「ありがとう」と。