㈱恋人屋 TWICE!
弥頼くんに連れられてやってきたのは、駅のホームだった。
「ここ…新幹線のホームだよね?」
「はい。」
弥頼くんが時計を見る。
「ほら、もうすぐ来ます。」
すると間もなく、新幹線がホームに到着した。人が降り、乗って行く。
「これが…きっかけ?」
「はい。…ちょっとした話をしますけど、いいですか?」
「うん。」
弥頼くんは一呼吸置いてから、語った。
「僕、荒れてた高校生の頃、彼女がいたんです。昔から仲が良くて。いわゆる幼馴染ってやつですね。
でも、僕が荒れ始めてから、彼女が僕を避けるようになってしまって…。今にしてみれば当たり前のことなんですけど、でも当時は自分が正しいって思ってたから分かりませんでした。
そんな時、彼女の引っ越しが決まったんです。
かなり離れたところで、もう会えなくなるかもしれないって言われました。
引っ越しの日、僕はつるんでたやつとの約束があったので駅には行きませんでした。そしてそのまま、もう会うことはなかったんです…。」
「えっ…?」
弥頼くんはうつむきながら続けた。
「ニュースになってたんですけど、九州の方で起きた脱線事故、覚えてます? 思いっきり線路からはみ出て、電車が投げだされたみたいに横転してた、あれなんですけど…。
それに、僕の彼女が乗っていたんです。」
「ここ…新幹線のホームだよね?」
「はい。」
弥頼くんが時計を見る。
「ほら、もうすぐ来ます。」
すると間もなく、新幹線がホームに到着した。人が降り、乗って行く。
「これが…きっかけ?」
「はい。…ちょっとした話をしますけど、いいですか?」
「うん。」
弥頼くんは一呼吸置いてから、語った。
「僕、荒れてた高校生の頃、彼女がいたんです。昔から仲が良くて。いわゆる幼馴染ってやつですね。
でも、僕が荒れ始めてから、彼女が僕を避けるようになってしまって…。今にしてみれば当たり前のことなんですけど、でも当時は自分が正しいって思ってたから分かりませんでした。
そんな時、彼女の引っ越しが決まったんです。
かなり離れたところで、もう会えなくなるかもしれないって言われました。
引っ越しの日、僕はつるんでたやつとの約束があったので駅には行きませんでした。そしてそのまま、もう会うことはなかったんです…。」
「えっ…?」
弥頼くんはうつむきながら続けた。
「ニュースになってたんですけど、九州の方で起きた脱線事故、覚えてます? 思いっきり線路からはみ出て、電車が投げだされたみたいに横転してた、あれなんですけど…。
それに、僕の彼女が乗っていたんです。」