㈱恋人屋 TWICE!
菜月くんも、人事部長から私同様新支店への異動が決まったようだった。
「え~、私達は次の四月二十日より、新しくできる恋人屋の新支店に異動することになりました。今までの職場を離れるのは辛いですが、新しい場所でも頑張って行きたいと思います。今までありがとうございました。」
私と菜月くんが一礼すると、居酒屋の座敷に拍手が鳴り響いた。
「よかったじゃない、だって支店長よ?」
「はい! …でも、急なんですよね…。」
「別にその辺は気にしなくていいじゃねーか。」
「ふふっ、そうですね!」
「…夫婦二人で…転勤…波乱の予感…。」
「ちょっ、何考えてるんですか、来斗先輩!」
「さぁね。氷室は謎だから。」
「鷺宮先輩まで…。」
「まぁまぁ、とりあえず乾杯しよっか。菜月君、音頭よろしく。」
「え、俺ですか?えっと、それじゃあ…。」
菜月くんは一つ咳払いをしてから言った。
「えっと…色々言うと長くなっちゃうんで…乾杯!」
「乾杯!」
グビっと一気飲みをしてから気づく。
「あ…私、お酒弱いのにまたこんな飲み方しちゃった…。」
「大丈夫だって。タクシー捕まえたら行けるだろ?」
「そりゃそうだけど、その…。」
その時、私の意識が薄れて来た。いけない、もう酔いが回ってきたようだ。
「全く…。ちょっとは強くなれよな…。」
菜月くんの声を聞いた時には、もう私はうつらうつらと眠りに入ろうとしていた…。
「え~、私達は次の四月二十日より、新しくできる恋人屋の新支店に異動することになりました。今までの職場を離れるのは辛いですが、新しい場所でも頑張って行きたいと思います。今までありがとうございました。」
私と菜月くんが一礼すると、居酒屋の座敷に拍手が鳴り響いた。
「よかったじゃない、だって支店長よ?」
「はい! …でも、急なんですよね…。」
「別にその辺は気にしなくていいじゃねーか。」
「ふふっ、そうですね!」
「…夫婦二人で…転勤…波乱の予感…。」
「ちょっ、何考えてるんですか、来斗先輩!」
「さぁね。氷室は謎だから。」
「鷺宮先輩まで…。」
「まぁまぁ、とりあえず乾杯しよっか。菜月君、音頭よろしく。」
「え、俺ですか?えっと、それじゃあ…。」
菜月くんは一つ咳払いをしてから言った。
「えっと…色々言うと長くなっちゃうんで…乾杯!」
「乾杯!」
グビっと一気飲みをしてから気づく。
「あ…私、お酒弱いのにまたこんな飲み方しちゃった…。」
「大丈夫だって。タクシー捕まえたら行けるだろ?」
「そりゃそうだけど、その…。」
その時、私の意識が薄れて来た。いけない、もう酔いが回ってきたようだ。
「全く…。ちょっとは強くなれよな…。」
菜月くんの声を聞いた時には、もう私はうつらうつらと眠りに入ろうとしていた…。