㈱恋人屋 TWICE!
「…だよな。」
新が悲しげな笑顔で言う。
「でもさ、これは知っててもらいたいって思って。」
「これって…?」
「俺が、心理学やり始めた理由。」
「あ…。」
割と早めに、理由を聞けた。
「俺…紗姫の気持ちを、知りたかった。だから、始めた。」
「どういうこと…?」
「分かんないのか? 紗姫も鈍感だな。」
「悪かったわね、鈍感で。」
「どっちにしろ、言うつもりだったけどな。
…俺、大学に入って、紗姫と会って…一目ぼれした。
告白はしようと思ったけど、失敗するの怖くてさ。だから、もうちょっと確実にイケる所でやろうって決めたんだ。
で、どうにか紗姫の気持ちを知れないかって思って、心理学部に入った。気が付いたらこんなことになってたけどな。」
私は呆気にとられていた。
新が心理学をやり始めたのが、こんな理由だったなんて。
悪いことをしてしまったような気がしてならなかった。
「…何だよ、泣いてんのか?」
「別にっ!」
強がりも通用しない。それも知っていた。
「全く…。」
新はため息をつきながらも、私を抱きしめてくれていた。
新が悲しげな笑顔で言う。
「でもさ、これは知っててもらいたいって思って。」
「これって…?」
「俺が、心理学やり始めた理由。」
「あ…。」
割と早めに、理由を聞けた。
「俺…紗姫の気持ちを、知りたかった。だから、始めた。」
「どういうこと…?」
「分かんないのか? 紗姫も鈍感だな。」
「悪かったわね、鈍感で。」
「どっちにしろ、言うつもりだったけどな。
…俺、大学に入って、紗姫と会って…一目ぼれした。
告白はしようと思ったけど、失敗するの怖くてさ。だから、もうちょっと確実にイケる所でやろうって決めたんだ。
で、どうにか紗姫の気持ちを知れないかって思って、心理学部に入った。気が付いたらこんなことになってたけどな。」
私は呆気にとられていた。
新が心理学をやり始めたのが、こんな理由だったなんて。
悪いことをしてしまったような気がしてならなかった。
「…何だよ、泣いてんのか?」
「別にっ!」
強がりも通用しない。それも知っていた。
「全く…。」
新はため息をつきながらも、私を抱きしめてくれていた。