㈱恋人屋 TWICE!
こんな雰囲気にはなってしまったが、今日は一日、楽しめた。
「じゃあ、ね。」
「おう。」
私達は手を振りながら、それぞれの行く方向へと向かった。
「よし、帰ろう…。」
支店長室に戻って、さて帰ろうか…と思った時、ノックもなしにドアが開いた。
「紗姫!」
「ちょっと~、ノックくらいしてよね、菜月く…。」
「そんなの気にしてられるかって! ほら、行くぞ!」
「え!?」
わけも分からないまま、菜月くんに手を引っ張られていく。
「な、何…?」
受付のあたりまで連れてこられた。
「次の社長が決まった。」
「誰になったの?」
「…鯉ヶ島匠。」
「…え?」
一瞬、耳を疑った。
「ああ。それだけじゃない。紗姫のいる支店長室には、盗聴器が仕掛けられてた。
「えぇっ!?」
「しかも、決まった瞬間に、本店だけでも二十五人の首が飛んだ。」
「ちょっ…。」
あまりに驚くことが多すぎて、どれから突っ込んでいけばいいか分からない。
「とにかく、気をつけた方がいい。盗聴器があの部屋にあるってことは、確実に紗姫が狙われてるってことだ。」
「嘘…。」
「紗姫、あと何分くらいで片付く?」
「もうすぐだけど?」
「じゃあ、ここで待ってるから、すぐに荷物持ってここに来てくれ。一人じゃ何されるか分かんないからな。」
「じゃあ、ね。」
「おう。」
私達は手を振りながら、それぞれの行く方向へと向かった。
「よし、帰ろう…。」
支店長室に戻って、さて帰ろうか…と思った時、ノックもなしにドアが開いた。
「紗姫!」
「ちょっと~、ノックくらいしてよね、菜月く…。」
「そんなの気にしてられるかって! ほら、行くぞ!」
「え!?」
わけも分からないまま、菜月くんに手を引っ張られていく。
「な、何…?」
受付のあたりまで連れてこられた。
「次の社長が決まった。」
「誰になったの?」
「…鯉ヶ島匠。」
「…え?」
一瞬、耳を疑った。
「ああ。それだけじゃない。紗姫のいる支店長室には、盗聴器が仕掛けられてた。
「えぇっ!?」
「しかも、決まった瞬間に、本店だけでも二十五人の首が飛んだ。」
「ちょっ…。」
あまりに驚くことが多すぎて、どれから突っ込んでいけばいいか分からない。
「とにかく、気をつけた方がいい。盗聴器があの部屋にあるってことは、確実に紗姫が狙われてるってことだ。」
「嘘…。」
「紗姫、あと何分くらいで片付く?」
「もうすぐだけど?」
「じゃあ、ここで待ってるから、すぐに荷物持ってここに来てくれ。一人じゃ何されるか分かんないからな。」