㈱恋人屋 TWICE!
ファイル14・私の元同僚・結城友也
翌日、というか本日。
会社に来るなり、私は驚かされた。
「えぇっ!?」
パソコンに届いていた一通のメールには、今日行われる「あること」についての説明が書かれてあった。
「本日午前十時から、本店からの抜き打ち臨店監査が行われます。各支店ごとの監査委員長は以下の通りです。」
その後は、ただどこの店に誰が行くのかが書かれているだけのメールだった。
「ここは誰かな…?」
そうして画面をスクロールさせていくと、ある所で私の指が止まった。ただ単純に、ここの監査委員長を知ったわけではない。その人が…。
「えっ…?」
本店時代の私の同僚、友也先輩だったからだ。
友也先輩は、私が入ったばかりの頃は私達の班の班長だった。イケメンで、優しくて、仕事もちゃんとできて…。菜月くんに対するものとはまた別の好意を寄せていた相手だった。
あの事件が起こった後、私が班長になり、友也先輩は班長ではなくなった。私ならちょっとムッとしてしまうところだが、先輩は「おめでとう」と言ってくれた。
私が異動になってからのことは知らなかったのだが、まさか監査の方の仕事に就いているとは…。先輩が現場向きなだけに、驚きだ。
「…って。」
支店長室をグルリと見回す。ズボラな私の性格がにじみ出て、きれいに整っている、とは言い難かった。時計が指すのは…九時半。
「やっばぁぁっ!」
会社に来るなり、私は驚かされた。
「えぇっ!?」
パソコンに届いていた一通のメールには、今日行われる「あること」についての説明が書かれてあった。
「本日午前十時から、本店からの抜き打ち臨店監査が行われます。各支店ごとの監査委員長は以下の通りです。」
その後は、ただどこの店に誰が行くのかが書かれているだけのメールだった。
「ここは誰かな…?」
そうして画面をスクロールさせていくと、ある所で私の指が止まった。ただ単純に、ここの監査委員長を知ったわけではない。その人が…。
「えっ…?」
本店時代の私の同僚、友也先輩だったからだ。
友也先輩は、私が入ったばかりの頃は私達の班の班長だった。イケメンで、優しくて、仕事もちゃんとできて…。菜月くんに対するものとはまた別の好意を寄せていた相手だった。
あの事件が起こった後、私が班長になり、友也先輩は班長ではなくなった。私ならちょっとムッとしてしまうところだが、先輩は「おめでとう」と言ってくれた。
私が異動になってからのことは知らなかったのだが、まさか監査の方の仕事に就いているとは…。先輩が現場向きなだけに、驚きだ。
「…って。」
支店長室をグルリと見回す。ズボラな私の性格がにじみ出て、きれいに整っている、とは言い難かった。時計が指すのは…九時半。
「やっばぁぁっ!」