㈱恋人屋 TWICE!
「そうは言っても…私、このままじゃ絶対勝てないですよね…?」
「そこなんですよね~。」
さっきまでキメてたのに、急に勢いが変わってしまった。そういう面白いところは嫌いじゃないのだが、今はちょっとやめてほしい。
「あちら側の後ろ盾が一体何なのか、それが分かればいいんですけど…。」
「何か心当たりないですか?」
「心当たりって言われても…。」
今の社長の娘。このことはもちろん言った方がいいのだが、何しろ肩に乗っているものが重かった。
「…特にないですね…。」
こう言わないと、私は平静を保っていられなかった。
「そうですか…。じゃあ、また調べておきますね。」
「あ、はい。」
その翌日。
「紗姫さん、分かりましたよ!」
「何がですか?」
「郷湾さんの後ろ盾!」
「本当ですか!? 誰なんですか!?」
「それが…。」
法立さんの顔が曇る。
「恋人屋の社長の、鯉ヶ島匠さんでした。」
…言ってても変わらなかったな。心の中だけで苦笑いをした。
「社長が…。」
「はい。社長さんと紗姫さんの関係とかこれまでのいざこざについては聞いていましたけど、まさかこんなことまでやるとは…。」
「そこなんですよね~。」
さっきまでキメてたのに、急に勢いが変わってしまった。そういう面白いところは嫌いじゃないのだが、今はちょっとやめてほしい。
「あちら側の後ろ盾が一体何なのか、それが分かればいいんですけど…。」
「何か心当たりないですか?」
「心当たりって言われても…。」
今の社長の娘。このことはもちろん言った方がいいのだが、何しろ肩に乗っているものが重かった。
「…特にないですね…。」
こう言わないと、私は平静を保っていられなかった。
「そうですか…。じゃあ、また調べておきますね。」
「あ、はい。」
その翌日。
「紗姫さん、分かりましたよ!」
「何がですか?」
「郷湾さんの後ろ盾!」
「本当ですか!? 誰なんですか!?」
「それが…。」
法立さんの顔が曇る。
「恋人屋の社長の、鯉ヶ島匠さんでした。」
…言ってても変わらなかったな。心の中だけで苦笑いをした。
「社長が…。」
「はい。社長さんと紗姫さんの関係とかこれまでのいざこざについては聞いていましたけど、まさかこんなことまでやるとは…。」