㈱恋人屋 TWICE!
「えっと、この度はありがとうございました。」
「いえ、いいんですよ。」
頭を下げようとした私を、法立さんが止める。
「紗姫さんには…迷惑、かけてしまいましたね。」
「どうしてですか、真守さん?」
「僕…本当は、紗姫さんが犯人じゃないって少し前から気づいてました。だけど、紗姫さんを見つけた時は逮捕するしかなくて…。」
「いつからですか?」
「兄に、宇東…いや、もう逮捕されたから本名の『志村』で呼んだ方がいいんですかね…。まぁ、彼女の証拠集めを頼まれた時です。調べていくうちに恋人屋のことが出たので、ピンときました。」
「しかもその志村が…。」
「どうかしたんですか?」
「いや、郷湾さんの方から『証人として彼女を出す』って言ってきたので、何か変だとは思っていたんですが…。」
「も~、教えて下さいよ~。」
「あ、すみません。…驚かないでくださいね?」
二人の目は真剣そのものだった。
「志村は…恋人屋現社長、鯉ヶ島匠の子供だったんです。」
「えっ…。」
私に…兄弟がいた…?
「それだけじゃありません。今のところ、もう二人、紗姫さんに弟がいることが分かっています。」
「弟…?」
「はい。ですが、名前は…言えません。」
「何でですか?」
少し間が空いた。
「紗姫さんが…傷ついてしまうからです。」
「いえ、いいんですよ。」
頭を下げようとした私を、法立さんが止める。
「紗姫さんには…迷惑、かけてしまいましたね。」
「どうしてですか、真守さん?」
「僕…本当は、紗姫さんが犯人じゃないって少し前から気づいてました。だけど、紗姫さんを見つけた時は逮捕するしかなくて…。」
「いつからですか?」
「兄に、宇東…いや、もう逮捕されたから本名の『志村』で呼んだ方がいいんですかね…。まぁ、彼女の証拠集めを頼まれた時です。調べていくうちに恋人屋のことが出たので、ピンときました。」
「しかもその志村が…。」
「どうかしたんですか?」
「いや、郷湾さんの方から『証人として彼女を出す』って言ってきたので、何か変だとは思っていたんですが…。」
「も~、教えて下さいよ~。」
「あ、すみません。…驚かないでくださいね?」
二人の目は真剣そのものだった。
「志村は…恋人屋現社長、鯉ヶ島匠の子供だったんです。」
「えっ…。」
私に…兄弟がいた…?
「それだけじゃありません。今のところ、もう二人、紗姫さんに弟がいることが分かっています。」
「弟…?」
「はい。ですが、名前は…言えません。」
「何でですか?」
少し間が空いた。
「紗姫さんが…傷ついてしまうからです。」