㈱恋人屋 TWICE!
「ただいま。」
病室のドアを開ける。
「おかえり、紗姫。どうだった?」
「うん…。それがね…。」
私は、明也さんとの一部始終を話した。
「紗姫、またジェットコースター乗ったのか? あれだけ怖がってたからもう乗らないかと思ってたのに…。」
「だって、乗りたくなっちゃうんだもん…。」
「…で、結局姿をくらましたまま、か。」
「うん…。あ、そうだ。」
ここに来た最初の目的を、すっかり忘れていた。
「どうした?」
「私の背中…何かついてる?」
服を一枚脱ぎ、菜月くんに背中を見せる。
「…紙か、これ?」
「ん?」
「何か、貼りつけてある。」
テープをはがす音が後ろで聞こえる。
「何だ、これ?」
菜月くんが紙の折り目を広げる。五センチ四方ほどに折られていた紙も、いつの間にかよくあるコピー用紙の大きさになった。
「…えっ…。」
そこには、目を疑うような内容が書いてあった。
「紗姫さんの財産は、全て頂きました。田松明也。」
病室のドアを開ける。
「おかえり、紗姫。どうだった?」
「うん…。それがね…。」
私は、明也さんとの一部始終を話した。
「紗姫、またジェットコースター乗ったのか? あれだけ怖がってたからもう乗らないかと思ってたのに…。」
「だって、乗りたくなっちゃうんだもん…。」
「…で、結局姿をくらましたまま、か。」
「うん…。あ、そうだ。」
ここに来た最初の目的を、すっかり忘れていた。
「どうした?」
「私の背中…何かついてる?」
服を一枚脱ぎ、菜月くんに背中を見せる。
「…紙か、これ?」
「ん?」
「何か、貼りつけてある。」
テープをはがす音が後ろで聞こえる。
「何だ、これ?」
菜月くんが紙の折り目を広げる。五センチ四方ほどに折られていた紙も、いつの間にかよくあるコピー用紙の大きさになった。
「…えっ…。」
そこには、目を疑うような内容が書いてあった。
「紗姫さんの財産は、全て頂きました。田松明也。」