キミ想イ
確かに私に彼氏なんていたことはないし、作ろうと思ったこともない。

片想いはあるけど…。

「他クラスの男子の間でもあんたのことは結構噂されてるんだけどなー…。興味ないの?」

「ない。噂なんてつまんない…」

私は首を横に振る。

男子なんて子供じゃない。

ちなみに同期の男子には興味なし。

付き合うなら歳上派なの。

それも20代後半がベストかな~…。

理由は大人になって慣れる頃だから…かな。

それも優しい人ならVery good。

ただこの理想像、歳が離れてるから話が中々合わない事だけが欠点なのよね。

はぁ、私は我儘なのかしら。

「まぁ弥好奈同期に興味ないって言ってたもんね」

ふーんと橙が顔を近づける。
同期と言い、歳下と言い…

「何か苦手なんだもん…。それなら大人の人に大切にされたいよ…」

「でも同期や歳下で優しくて弥好奈を大事にしてくれる子だったら?」

どう?と橙が首を傾げる。

「歳下は勘弁して…。でも同期は考えるかな…」

「ストライクゾーン広いのね」

「いや、そんなことはないよ?」

これでも結構絞られるんだから。

ちなみにこのクラスの男子は殆どがガキっぽい。

うん、クラスメイトはないね。
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