なあ、俺ってまだガキなん?
「…なあ、これ読める?」




「ん?どれ?」




「この隅っこの文字」




渡されたチロルチョコ。



水輝があげたやつやなってわかった。



それに書いてある文字が“すき”だってことも。



早かったな。あっという間やったやんか。



水輝があつのことを好きになったらこの関係は終わり。




だから、もう終わり。




「んー。…ごめん、わからんわ」



本当は。




「そっか。ありがとう。」




うちやって2人が上手くいくように協力したくないわけじゃない、



というより本気で協力しようと思ってる。



実際水輝やってあつのこと好きになったみたいやし。



でも協力はあともう少しだけ、待ってくれへんかな?




まだ今のポジション動きたくないねん。


たとえ、うそでも。
< 43 / 69 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop