君がいてくれたから


(たくみに言わなきゃいけないことがあるんだ…)


「なんだよ?」


リンは少し黙ってから


(今までありがとう…たくみのこと大好きだったよ)


えっ?


嘘だろ?


だったら両想いだったじゃないか


「リン…俺も大好きだ」


リンはあの初めて話しかけられた時の


ような笑顔で


(嬉しい…ありがとう)


と言った


そう言ってから


リンの体が光はじめた


俺は眩しくて目をつむってしまった


(たくみ時間だから行くね…

私の分まで生きて…

たくみが死ぬ時は私が迎えに来てあげる

それまでは私を忘れないでください)



「待ってくれよ!俺をおいて行かないでけれ!リンがいないと俺はっ」


(大丈夫だよ。たくみは強いから私がいなくても生きて行ける)


「無理だ…」


(信じて、お願い。私はいつもたくみのことを見ているから!だから笑ってお別れしよ?ね!)


「…そーだな。リン今までありがとう」


リンは笑いながら手を振って


消えていった


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