俺様上司とツンデレ部下
「伸也さん、あそこのお店入ろうよ!」
「ん?…あぁ、いいよ。」
「やったー!」
私がはしゃいで店に入るのを見て、伸也さんは苦笑い。
やっぱり子供っぽいと思われてるのかな?
それでも、新婚旅行を伸也さんにも楽しんで欲しくて、つい大げさになってしまうの。
だって、この旅行は、愛を確かめ合うものでしょう?
「伸也さん、どっちがいい?」
「…どっちでもいいんじゃないか?」
「また、そんなこと言う!もっと真剣に選んでよ!」
「…じゃあこっち。」
「…適当に選んでない?」
「…そんなことは、ない。」
「…もういいよ。買ってくる。」
あぁ〜もうっ‼︎
なんであんなに無関心なの⁉︎
仮にも私はあなたの嫁なのよ⁉︎
なのに、どうして嫁の服選びも楽しそうにできないのよ!
そりゃー、女性の服選びは男性にはつまらないものってのは分かるけど…。
(でも、やっぱり…楽しい顔して欲しいのに…。)