俺様上司とツンデレ部下
「な、笑うなよな。」
ムッとしたように、口を尖らせて拗ねる姿がたまらなく愛しい。
「…帰るか、もう暗いし。」
「うん。そうしよう。」
2人でどちらかともなく手を繋いで歩き出す。
お互いの手の温もりが心地よくて、顔がつい綻ぶ。
「何笑ってるんだ?」
「ん?幸せだなぁって。」
「…可愛すぎだろ。」
ボソリ。
なんか伸也さんが言ったような気がするけど、聞こえなかった。
「伸也さん?何か言った?」
「別に…。それより、ホテル着いたら覚悟しとけよ。」
「へ?」
「朝まで離さないから。」
「なっ…。」
(これは久しぶりに疲れるかも…。)
その後、2人はお互いの愛を確かめるように愛を育んだ。
「伸也さん。愛してるよ。」
「俺も。愛してる。」
2人の絆は永遠に切られることはないだろう。
END