俺様上司とツンデレ部下
伸也side
俺には、手のかかる部下がいる。
仕事への姿勢は真面目だが、失敗ばかり。
結局助けてしまうのだから、俺も相当甘い。
つまり、その部下に惚れているわけで。
こんなこと、奴には絶対言えないけど。
対象外にされたし…。
ガチャ。
部署への扉を開ける。
今日も、失敗をした部下に、一応コーヒーを買って来た。
だが…
「寝てやがる。」
スヤスヤと、それは気持ち良さそうに眠る部下。
こいつは警戒心とかないのか?
とか思うほど、熟睡している。
起こすか迷うだろこの顔。
「んー…部長…。」
ビクッ。
少し肩が揺れる。
俺らしくもない。
こいつに寝言で呼ばれたくらいで…。