破滅の魔導師
「…え、ユラ?」
金髪も、驚きの声を出す。
でも、その声の中には安心の声も含まれていた。
「あぁん?おめーら知り合いなんか」
ユウヤが言葉を放つ。
でも、耳をすり抜けるだけで頭に入ってこない。
まるで、自分の周りだけ時間が止まったようだ。
「ッッッユラ!!!」
しばらく固まっていた金髪は、そう叫び私に向かってはしってくる
そして、わたしをキツく抱きしめ、怒りはじめた。
「なんで!!!なんで、連絡よこさなかったんだよ。あれから、姿消して!俺にまで頼れなくなっちまったのかよ!俺、あれからずっと探して…、」
「うん。ごめんね」
探してるだろーなぁとは思ったよ。
ライはわたしの幼なじみってゆーかなんとゆーか。
ずっと昔から知っているなか。
ある事件…って言えばいいのかな?まぁそれから会ってない。
ううん、会えなかった。
会ってはいけない気がした。
あ、勘違いしないでね!
わたしに辛い過去。とか酷いトラウマとかないから。
昔にちょーっとちょーっとだけやらかしただけだからね