破滅の魔導師
「っと。。どゆこと!?」
わたしの机の前に土下座するカグラ。
いやいやいやいや。
なんでカグラが土下座してんのさ!
もう、びっくり玉手箱だよ!!
「カ、カグラさん?」
「ごめん!ユラちゃん!もうあんなこと聞かないから!」
許して?
と瞳をウルウルさせ、見上げられるわたし。
だーかーらー。
そのウルウルした目やめんしゃい。
弱いんだって…
「おこってないよ、カグラ。だから謝る必要ナシ!」
ニコッと笑顔をみせた私にカグラはパァッと花が咲いたようにわらってみせる。
うん!可愛い可愛い!
「わるかったな」
え?
声の主の方を見てみると真顔のイツキが見下ろしてる。
…うん。
謝罪じゃなかったね。
多分。
聞こえなかったふりをしてカグラの方を向く。
「おい。なに無視してんだよ」
「え、謝罪だったの?」
びっくりしたよ、おねえたま。
あんな、真顔で見下ろしながら、反省感0の謝罪されたことないよ。
「わるかったよ。プライバシーとか考えてなかった」
プライバシー、まだ覚えてたんだ。
唐突に思いついた言葉だったから忘れてたよ。
「いやいや、わかったんならいーよ。別にそんなおこってないしね」
「あんなにベラベラと説教してか」
「忘れたまえ」
そんな長くないし!
思ったことだし!