破滅の魔導師
ピンポーン。
休日の朝。
私がまだ夢の中で雪の妖精と共に怪物と死闘を繰り広げていたときだった。
軽快なチャイム音で意識が浮上する。
「ん…だれ」
部屋に似つかない短パンにTシャツにカーディガンという部屋着のまま開かない目を無理やりこじ開け玄関へ向かう。
「はぁーい」
カチャ
…
カチャン
やばい。まだ夢からさめてないのか
ほっぺをつねってみると確かに痛い
じゃぁ、あれだな。幻覚だな
「フゥ」
一息ついて、ドアをもう一度開ける
「おはよう!ユラちゃん!」
「いやぁぁぁぁぁ!」
あの六人が、みなれた六人がドアの前に立っていた。